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キョン「また使徒か」 part2


 

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:57:20.69 ID:fwYSDRaGi
放課後

ハルヒがシンクロテストらしく、今日はSOS団の活動は休みになった。
しかし、これがあるとないでは結構違う。
帰っても、なんとなく感じる違和感にいらいらするだけだし、俺はとりあえず部室にむかった。

キョン「……お、長門に古泉。朝比奈さんもいるのか」

古泉「なんだかんだ、みなさんここが好きなようですねぇ」

みくる「帰っても、不安になるだけですし…ここのほうが落ち着きます」

ああ、みんな同じ考えなのか。
すこし、うれしかった。


みくる「はい、お茶ですよ」

キョン「ああ、ありがとうございます」

古泉「んっふ。どうも」

古泉が茶をすする。
そして湯飲みをことんとテーブルにおき、話し始めた。

古泉「涼宮さんもいない事ですし、平和な今のうちに、この前の続きをしませんか」

キョン「この前の続き?」

古泉「疑問点の話し合いですよ」

キョン「ああ、なるほど」


そのころ教室

ケンスケ「なぁトウジー」

トウジ「なんや」

ケンスケ「なんかさ、しっくりこないんだよ」

トウジ「なにがやっちゅーねん。カメラにも納めたし、えーんとちゃうんかい」

ケンスケ「まぁ、無事だったしいいんだけど…」

ケンスケ「なんか違う」

トウジ「だからなにがやっちゅーねん」

ケンスケ「それはわかんないけどさ」

トウジ「なら気にせーへんのが1番や。帰ろ帰ろ」

ケンスケ「…おう」


古泉「今回の戦闘で問題点がありましたね」

長門「鈴原トウジと、相田ケンスケは、原作ではエヴァンゲリオン初号機に踏み潰されそうになるがかろうじて生き延び、初号機のエントリープラグに入るというシーンがある」

キョン「ああ、たしかに。なかったなそんなの」

古泉「ですが、これは漫画版にもあった設定のはず。もし、涼宮さんが漫画をベースに世界改変を行ったのであれば、あのイベントがないのは不自然ですよね」

長門「そう」

そんな話をしている矢先、ドアがきいと音を立てて開いた。
だれだ?


「くっくっく…ぼくを忘れるなんてひどくないかい?」

キョン「あ、なっ!?」

そこに居たのは、佐々木だった。

佐々木「なんだかよくわからないうちにこんな世界だし。どういうことなんだい?キョン。みたところ、その類いの話をしていたようだけど」

キョン「あ、ああ、そのだな」

古泉「おや、あなたは佐々木さん。橘さんたちはどうしたんです?」

古泉がこういうと、一瞬で空気がぴんと張りつめた気がした。
なんだ、この感じ。

佐々木「そう、殺気だたないでくれよ。彼女たちはいないよ。理由はしらないけどね。それと、ぼくにはもう能力がない」

キョン「なっ…!?」

古泉「ほう…」

長門「……」

みくる「くかー……キョンくぅん……」


佐々木「僕には君たちに対抗する力もなければ、対抗することによるメリットもないんだ。元の世界に帰るための対策会議。参加させてくれないかな?」

古泉「ですがあなたは」

キョン「まぁいいじゃねぇか。座れよ佐々木」

佐々木「くっくっくっ…ありがとう。キョン」

古泉「貴方、なにを考えているんですか?」

キョン「ああ?別にいいだろうに。力がないなら抵抗もしないだろうし、ってかする理由もないだろう。ここは共同戦線といこうぜ」

古泉「…く」

佐々木「くっくっ…」



佐々木「僕は今のところ完全に一般人だ。いいだろ?」

古泉「……わかりました」

キョン「長門もいいか?」

長門「わたしはどちらでも構わない」

佐々木「じゃあ、いいかな?くっくっく。ところで、なんの話をしていたんだい?」

キョン「この世界のことはわかってるのか?」

佐々木「第壱中学校冬なのに暑い。でぴんときたよ。エヴァンゲリオンだろう?」

キョン「なんと」

佐々木「くっくっ……アニメは何回もみているよ」



キョン「それは驚きだ。前回の戦闘の時はどうしていたんだ?」

佐々木「僕はこの世界でもどうやら一般人のようでね。普通にシェルターですごしていたよ」

キョン「そうか」

佐々木「で、今話していたのは、トウジとケンスケの話だね?」

古泉「その通りです。あの二人がエントリープラグに入るシーンはわかりますか?」

佐々木「ケンスケも、ということはおそらくシャムシエル戦だね」

古泉「その通りです。しかし、そのシーンは起こりませんでした」

佐々木「…どういうことだい?」

キョン「いちどシャムシエルに初号機が吹き飛ばされてそのシーンになるわけだが、シャムシエルに吹き飛ばされることなんかなく、あっけなく勝負はついたんだよ」

古泉「あっけなくですか」ニヤニヤ

長門「なかなか言う」ニヤニヤ

キョン「やめろ!いまはいいだろ!」

みくる「あん……だめですようキョンくぅん…」


佐々木「なるほど、シャムシエル戦ではシンジが苦戦するわけだけど、そんなこと無かったのか」

古泉「というよりも、彼が苦戦していましたね」ニヤニヤ

長門「かなり」ニヤニヤ

キョン「くっ…」

佐々木「ん?待ってくれよ?どういうことだ?キョン。君はパイロットなのか?」

キョン「あ、あーそうか。言ってなかったもんな。そうなんだよ」


佐々木「なんだって!?」ガタンッ!

キョン「うおっ!?なななっ、なんだよ!」

佐々木「キョン!乗せてくれ!」

キョン「は、はぁ?」

古泉「ダメですよ。悪酔いしますよ」ニヤニヤ

長門「彼の操縦はいろんな意味でかなりのもの」ニヤニヤ

キョン「うるさい黙れお前ら!」

佐々木「だめかい?」

キョン「あーもう、こんな話し合いじゃ無いだろうに!」

みくる「あんっ……もー……キョンくん、あかちゃんみたいですねぇ……ふふ」


佐々木「ダメなのかい?」うるっ

キョン「ぐっ……いや、そのだな……ミサトさんに怒られるし……たぶん……リツコさんにも大目玉だろうし」

佐々木「!!リツコ!?赤木リツコかい?!」

キョン「そ、そうだよ」

佐々木「み、みたい!あ、会えないのか!?」

キョン「た、たぶん、あの人引きこもりだからな。原作でも。ネルフにいかないとなぁ」

佐々木「そ、そうなのか……ということは君たちはジオフロントも見ているんだろうね……羨ましいよ」

キョン「な、なんかすまん」


古泉「こほん。まぁ落ち着いたところで」

古泉「再開しましょう」キリッ

佐々木「だめなのか……」

キョン「写メってくるから我慢しろ。な?」

佐々木「…うん」

長門「その件に関しては、私から意見がある」

古泉「ほう。どうぞ」

長門「新劇場版をみた?」

古泉「もちろん」

佐々木「当然だろう?」

キョン「俺は序しか…」

キョン「……なにこの視線」


長門「新劇場版では、まるでアニメの世界から、ループしているような描写がある。渚カヲルが、「また、三番目なのか」と言っていた。他にも、報告書の番数が増えていたり、ループを意識させるようなシーンは多々ある」

古泉「なるほど。そう言われればたしかにありましたね」

長門「真実は明らかにされてはいないが、ループしている可能性は拭えない。もし、何度も同じ世界を繰り返しているとして、幾許かの変化がありながらもループしつづけるという、設定であれば、私達はかなりのイレギュラー」

古泉「たしかに。僕達がこっちにくるというのはこっちからしたらありえない。ありえてはいけない展開ですからね」


----
部室前

「……なるほど。老人たちが慌てるのもわかるね。まぁ、まだ僕の出番じゃないかな。危険ではあるけど……ふふっ」


「……でもま、報告はしないでおこうかな。キョンくん面白いし。……さて、盗み聞きはやめて、帰るとしようかな」

「ふーんふーんふーんふーふーんふーんふーんふふーんふーんふーんふーんふーんふふー♪」


-----

長門「つまり、原作、及び新劇場版、等の、原作の設定の域を完全に超えてしまった。こうなると、本当に何がおきてもおかしくはない。使途の順番の変化、その他にも、何が起きるかわからない」

古泉「僕達は勘違いをしているのかもしれませんね」

キョン「なにがだ」

古泉「どこかなんとなく、ここは漫画の中なのだ、と思っていましたが、ここは並行世界といっても過言ではない。原作設定など、悠長に構えてられませんよ」

キョン「ちょっとまてよくわからん」

古泉「つまりですよ。サハクィエルに、潰されるかもしれないし、アルミサエルに貴方が浸食されるかもしれない。
もし涼宮さんたちがまにあわなければ、貴方が鈴原くんたちを乗せるハメになったかもしれない。アラエルに汚されるのは、涼宮さんかもしれない」

キョン「な……」

長門「完全に、予測不可能」

佐々木「事態は最悪のようだね…」

みくる「……あっ……はぅん……だめですよう……きちゃな……はうっ」


古泉「あらゆる事に対策を立てられるようにしないといけませんね」

長門「使徒に対する攻略法は熟知している。私が完全にサポートに徹する」

キョン「そいつは頼もしいな」

佐々木「……僕」

キョン「あ?」

佐々木「僕、ネルフに入りたい!僕も使徒に関してならまけない!」

キョン「無茶いうな」

佐々木「……そうか」しょぼん

長門「つまり、ゼルエルに対しての捕食活動も、貴方が行う羽目になるかもしれない」

キョン「なっ…」

古泉「さすがにそれはどうでしょう。仮設四号機にはコアインストールされていません。シンクロ率400%は起こりえないのでは」

長門「かもしれない。しかし、エヴァが彼を取り込もうとする可能性はないといえない」

佐々木「なんでもあり、原作のことが自分たちに降りかかるかもしれない。ということか」

古泉「そういうことですね」

みくる「ふぇっ!?……あっ……むにゃ……」


そんなこんなで話し合いは終わった。
疑問は尽きなかったが、さすがに遅かったしな。
長門は古泉にまかせて、俺は佐々木を家まで送ることにした。
朝比奈さんは、なにやら真っ赤な顔をして一人で帰れますぅ~!と逃げるように帰ってしまった。
寂しいもんだ。

キョン「まさかくるとはな。クラスメイトだと聞いてたから探したけど、いないしさ」

佐々木「くっくっ…しょうがないだろう?中学校の位置すらわからなかったんだから。今日初めて登校したよ」

キョン「そうなのか」

佐々木「しかし…本当に羨ましいな」

キョン「なにがだ」

佐々木「エヴァに乗れることもそうだが、登場人物と絡んでいる。羨ましいよ」

キョン「クラスにシンジたちがいるじゃないか。カヲルだっている」

佐々木「子供連中はあんまり好きじゃないんだ」

キョン「そ、そうか」


佐々木「ミサトさんに会ってみたいな…」

キョン「そのうち会えるだろ。ミサトさんは昇進するからな」

佐々木「!!その手があったね!」

キョン「おう。俺も呼ばれるだろうから、お前も呼べばいい。すごい狭そうだけどな」

佐々木「僕はミサトさんとリツコさんに会えればそれでいいよ!…くっくっ」

佐々木「あ、ここまででいいよ。ありがとう。キョン」

キョン「ああ。気をつけろよ」

佐々木「…ああ。気をつけるとするよ。…キョン」

キョン「ん?」

ちゅっ

キョン「!?」

佐々木「死なないようにね。じゃあね。キョン!」

キョン「……なんてことをするんだあいつは」



次の日
とくになんも起きず、普通に過ぎて行った。
ハルヒがむすっとしていたので、とりあえず話しかけて見ることにした。

ハルヒ「はぁ…シンクロ率がまた下がったのよ。0.9もね」

アスカ「はっはーん。情けないわね!あたしは自己記録更新中だっていうのに、落ちこぼれ二人は大変だわねぇ?」

ハルヒ「カチン……あんた、なんだってのよーーー!」

ガッ

アスカ「なにかしらねぇーー!なんか見てるとむかつくのよーー!」

ハルヒ「奇遇ね、あたしもよ!」

シンジ「なんか……にてますよね」

キョン「……にてるとかいうと…」

レイ「じーっ」

長門「じーっ」

キョン(おお、ニラんどるニラんどる)


古泉「たしかに、涼宮さんと惣流さんはにていますね」

カヲル「同属嫌悪、ってやつかな?」

古泉「ははっ、いえてますね」

一つ言わせてもらうと、お前らも大してかわらん。

アスカ「ぎぎぎぎ!」ぐぐぐぐ

ハルヒ「むぎーっ!」ぐぐぐぐ

キョン「やれやれ…」

そんなことをしていると、警報がなった。

シンジ「…シト!?」


佐々木「いまきたばかりなのに、なんだいこのうるさいのは」

キョン「お、おう、佐々木」

佐々木「なんだい?顔が赤いよ?」じっ

キョン「くっ、顔が近い!」

キョン「警報だよ!シトだ!」

ハルヒ「うずうずしてきたわ!」

シンジ「あはは…いい事じゃないよ…?」

アスカ「ふん!力の見せ所じゃない!(ここで…いいとこみせなきゃ…)」

長門「いいとこ……みせなきゃ」ニヤニヤ

古泉「名誉挽回できますやら…」ニヤニヤ

キョン「おまえら覚えてろよ」



カヲル「……おかしい。君はまだだろう…!」

---

とにもかくにも、俺たちは急いでネルフへ
向かった。
佐々木が羨望の眼差しで見ていたが、それは無視しておいた。
今回の使徒は……モニターをみて愕然とした。
今回は…

キョン「サハクィエんぶ?!」

古泉「なんともサイケデリックなすがたですねぇ…」

キョン「ぶはっ!?なにしやがる!」

長門「あなたがわるい」

キョン「!?」

ミサト「かなり遠い位置にいる使徒よ。そして、これがあいつの攻撃力」

カシャッ

キョン「う…」

アニメでみるのとはまた違う。
妙なリアリティがあった。


古泉「これは……凄まじいですねぇ」

リツコ「今度はここに突っ込んでくるとMAGIは予想しているわ」

ミサト「本体ごとね」

アスカ「ちょっと…それって!」

ハルヒ「かなーり危険よねぇ」

キョン「……」

ミサト「そっこっでぇー」

ミサト「あなたたち、全員で、使徒を受け止めてもらいます」

シンジ「なっ!?」

アスカ「え、」

ハルヒ「はぁ!?」



キョン「ふぅ……そんなこと、かなり危険だし、できるんですか?」

キョン(これでいいんだろ)

古泉(ええ)

ミサト「勝率は限りなく低いわ。けど、現状でもっとも高い数値よ」

キョン「なるほど…で?作戦内容は?」

ハルヒ「ちょっとキョン!?」

ミサト「いーい覚悟ね。今回の作戦は、全機体を使用し、落下予測地点に即座に移動。そのご使徒落下寸前にATフィールド全開でやつを受け止めます。ATフィールドを中和しつつ、超硬度のATフィールドをプログナイフで切開したのち、一機がコアを破壊。いいわね?」

ハルヒ「…無茶苦茶ねぇ」

アスカ「でも、やるしかないんでしょ?」

シンジ「…みたいだね」

レイ「了解」

キョン「…了解です」

ミサト「いよっし、全員プラグスーツに着替えなさい!」

パイロット全員「はい!」



ミサト「いーい?今回の作戦は、5機にてペンタゴンを形作り、その上で推進力を減らすこと。さらに、そののちにしっかりと抑え切れる4人を選び、うち一人がかなり重要よ。ここは、そうね。ハルヒ。おねがい」

ハルヒ「あたし!?…いいわよー…やったろうじゃない!」

アスカ「な、なんでハルヒなのよ!」

シンジ「まぁまぁ」

キョン「やれやれ…しっかりやれよな。ハルヒ」

ハルヒ「誰に向かっていってんのよ?まっかせときなさい!」

----

長門「……」カタカタカタカタカタカタ

マヤ「なにしてるの?有希ちゃん?」

長門「……内緒」カタン


ミサト「エヴァンゲリオン全機!出撃準備!」

古泉「はい!エントリープラグ、固定完了。注水、開始」

長門「第一次コンタクト。開始」

青葉「異常なし」

リツコ「了解。続いて、第二次コンタクト」

古泉「んっふ。双方向回線。開きます」

シュウンシュウンキラキラキラキラ

キョン「うおっまぶしっ」

みくる「ええっと、ハーモニクス、全てー正常値でっす!異常ありませぇん!」



古泉「主電源接続!全回路動力伝達!」

以下、略。

ガコンッ!

キョン「ぐおっ!」

古泉「最終安全装置、外します」

きゅるきゅるきゅる

ミサト「さぁ、いい?落下予測地点はレーダーに映してあるわ。落下予測地点はかなり大まかよ。最終的に、自分の目で確認してちょうだい」

ハルヒ「ほんっと、無茶苦茶よねぇ…」

アスカ「でもやんなきゃね。あたしたちの仕事だもの」

シンジ「いくよ」

キョン「おう」

レイ「零号機、いきます」

ハルヒ「参号機!いっくわよぉ!」

アスカ「弐号機もでるわ!」

キョン「へましないようにしなきゃな。四号機、いきます」



マヤ「あれ、有希ちゃん、どうしたの?」

長門「トイレ」

----

俺が落下予測地点に走っている時、前のモニターにSOUNDONLYの文字が浮かび上がった。


キョン「もしもし?」

「私」

キョン「あ?長門か」

長門「そう。システムに対して少しイレギュラーな接続をしてあなたに通信している」

キョン「ようは?」

長門「ハッキングして、貴方にしか聞こえない通信をしている」

ああ、そういってくれよな。


長門「今回、恐らく一番危険な使徒であることはわかるはず」

キョン「ああ」

長門「しかし、本来アスカがコアを攻撃するはずが、今回、涼宮ハルヒが攻撃を行う」

キョン「たしかに原作と違うよな」

長門「気をつけて。なにが起きるか検討がつかない。原作と違うのであれば、失敗もありえる」

キョン「…たしかにな。わかった。気をつけるよ」

長門「おねがい」

ピッ

長門がそう言うと、通信は切れた

長門「……死なないで」


キョン「もう少し…か」

落下地点へ急ぐ。
はやくしなければ。

ハルヒ「急ぎなさい!あたしとアスカとレイはもうついてるのよ!あんたとシンジだけよ!早く!」

アスカ「ほんとのろいわね!」

シンジ「ごめん!もうすぐつくよ!」

キョン「俺もだ、まってろ!」

そういっているうちに、すでにサハクィエルは見えていた。
轟音をたてながら落ちてくる。
わりとゆっくりに見えるのはでかすぎるからか。
くそ、急がなきゃな。


キョン「落下地点到着!指示を!」

シンジ「僕もです!」

ミサト「ATフィールド全開!絶対に抑えなさい!」

キョン「はい!恥ずかしいが……ATフィールド、全開!」

シンジ「ATフィールド全開!」

ハルヒ「……くる!」

ハルヒがそう言うと、なんとなく急に早くなったような気がした。
やはりでかいと違う。
いやそんな問題じゃない。集中しろ…!
轟音はさらに激しくなり、既に目の前にまでサハクィエルは近づいていた。
俺はすぐに四号機の腕を伸ばし、落下してくるサハクィエルを受け止める態勢に入った。


キョン(止まれっ…!!)

途端に、ぐっと操縦桿があがり、重くなる。
ぐいと押し込んでも、全然入らない。

キョン「くっ…重いっ!」

ハルヒ「こんのぉぉぉぉ!」

アスカ「こんっちくしょおおおおおお!」

シンジ「ぐっ……ううっ!」

レイ「……っ!」

パチバチとATフィールドとATフィールドのぶつかる音がし、どんどんとエヴァの足が地面に沈んでゆく。

キョン(5機でもこれかよっ!)

原作の彼等は、どれだけ辛かったのだろうと思う。
俺がこんなところでくじけて…

キョン「どうする!」

ぐいっとおもいきり操縦桿を押し込む。
ゆっくりとだが、軽く、少しずつとだが、入って行く。

キョン(いける!)


ハルヒ「!!これなら、行ける!」

キョン「おい、まだ…---」

ハルヒ「ATフィールド切開!いきます!頼んだわよ、キョン!」

そういうとハルヒは、すっと手を離した。途端にまた操縦桿が重くなり、ぐいっと上がる。

キョン「くっそ、ばかたれが!」

シンジ「うっ……!」

アスカ「ったく!これだから変人はぁー!」

レイ「みんな、集中して」

アスカ「ファーストなんかに!いわれなくったってええええええ!」

キョン「ふんんんぬらばっ!」

シンジ「うおおおおおお!」

ハルヒ「いっくわよおおおお!」

ハルヒが叫ぶと、参号機は肩からかしゅんとプログナイフを取り出し、すぐさま振動させる。そして、ATフィールドの位相空間めがけ、プログナイフを突き立てた。
ビイイと絹の破ける音と電子音が混ざったような音が、プログナイフの振動により弾ける火花と共に飛ぶ。

ハルヒ「くらいなさあああああい!!」



ハルヒの咆哮とともに、プログナイフがどすんとコアに突き刺さる。
突き刺さると同時にプログナイフの振動でコアが削れる音が聞こえ、その轟音とATフィールドの衝突の音とで耳が痛くなる。

ハルヒ「この!!はやく落ちなさいよ…!!」

キョン「ぐっ…はやく、もっとおしこめ!」

ハルヒ「やっ……てんのよ!これでも!」

古泉「予想以上にコアが硬い!?」

長門「やっぱり」


キョン「くっそ…!やっぱり違うのか!」

ギャリギャリと削れる音が鳴り響く。
ハルヒは叫んでいるのに、プログナイフは半分より先に進まない。

ハルヒ「なんっでなのよおおお!」

キョン「くっそ……!」

ハルヒがいなくなったことにより、どんどんと操縦桿は重く、ゆっくりとだが、上がってくる。
押し戻そうにも硬すぎる。

長門「聞こえる?」

キョン「……っ!なんっだよ長門!」

長門「勝率を増やす方法がひとつある」

キョン「なんだ!はやくいえ!」

長門「これは半ば賭けになる。それでも?」

キョン「かまわん!早くしろ!」

そうこうしているうちにも操縦桿は上がってるんだからな!


長門「あなたが、守勢ではなく、攻勢にまわる。即ち、一度使徒から手を離し、涼宮ハルヒのアシストにまわる」

キョン「くっ…んなことしたら、こいつが…!」

長門「理論上は可能。実際、コア破壊の瞬間は2機でもった」

キョン「くっでもそんな勝手は…!」

ミサト「あたしが許可するわ!」

キョン「ミサトさん!?」

ミサト「あんたたちがなんの話をしているのか、少しわからない部分もあったけど、それは今いいわ!有希の言った作戦をこちらから正式に許可します」

キョン「ですが!」

ミサト「早くなさい!全人類がかかってんのよ!!」

キョン「……!ええい!ままよ!」



キョン「聞いたなお前ら!任せていいか!」

アスカ「あたしに頼み事!?いいわよ、
倍にして返しなさいよね!」

シンジ「少しでも勝率が上がるなら、それにかけるしかないんじゃないかな…!」

レイ「まかせて」

キョン「よし…!おまえら、任せたぞ!」

アスカ「こういうのお茶の子再々ってのよおおお!」

シンジ「うおおおおおおお!」

レイ「……っ!」

俺はみんなにそう告げ、守勢から外れ、ハルヒのもとへ駆け寄る。


キョン「ハルヒイイイィィィ!」

ハルヒ「キョン!?あんた、なにして!んのよ!」

キョン「バカ!助けにきてやったんだろうが!」

ハルヒ「んなもん…!いらないっ、わよお!」

キョン「いいから!少しどけろバカたれ!」

ハルヒ「っ!わかったわよ!」

そういうと参号機はずずっとずれ、少し空きができる。
俺は参号機の手のある部分に四号機の手を重ね、ぐっとプログナイフをつかむ。

キョン「いくぞ。ハルヒ」

ハルヒ「言われなくったって、やったるっつーのよ!」

二人「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


俺たち二人の咆哮。
刹那、くんと操縦桿が軽くなる。
振動音が消え、ズブッと生々しい感覚とともに、プログナイフが根元までコアに突き刺さる。
これと同時に、ばちばちというATフィールドの衝突音も掻き消え、ふあっと使徒がすこしうかんだあと、どずん、大きな音を立てて、機体にまとわりつきながら使徒が着地した。
一気に使徒特有の爆発が起こり、空には爆風の十字架がそびえた。


キョン「かっ…たのか」

ハルヒ「あははは…」


シンジ「や、やった…勝った!勝ったんだ!」

アスカ「はぁーーーあ……バカハルヒのせいで、一時はどうなることかとおもったわよ…」

古泉「よかった……本当に……」

みくる「ふぇえええ!キョンくーん!よかったああ!」

長門「……」ほっ

リツコ「……なんとか、勝てたわね…本当によかったわ」

ミサト「ああ…あーーー!心臓止まるかとおもったああああ」へたっ

リツコ「ふふっ。本当に、子供ってすごいわ…」


そのあとはというとだ、プラグスーツをとっとと着替えて、落ち着いた。
古泉はあのにやけ面とは少し違う笑顔を見せてくれて、朝比奈さんは俺に抱きついて泣いてて、長門はずっと袖をつかんでた。
ハルヒはハルヒでアスカとケンカしてて、シンジはへたり込んでで、レイは相変わらずだ。
やっぱり、平和がいい。

ネルフを出ると、直通通路すぐのところに、佐々木がいた。
どうやら危険を省みず観戦をしていたようで、少し、泣いていた。
よかった、ほんとによかった。とつぶやきながら俺に抱きつく姿は、それはもう可愛いもんだった。
そして途中、古泉たちと分かれ、泣く佐々木を家まで送り、俺は家についた。
はぁ、やれやれだ。


part3に続く
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